2014年12月

今日の月







今年の最後を飾る十日月。



年が明けて1月5日、最初の満月となります。しかも十五夜

ちなみに、しぶんぎ座流星群の極大は4日の夜明け前なので、満月前日。
条件はよくありませんな。


いっぽう、ラブジョイ彗星の方は、
満月を過ぎたころから明るさが最高潮に達して肉眼でも見えるようになるかも。
こちらは、だんだん月の出が遅くなっていくので、
日没後の僅かな時間が観測のチャンス。東の空に注目!


おおっ!w

今年いちばん感動したグラフはこれだ。
今年はもう更新されないだろうから、記念に貼りつけておく。




全国のスーパーのレジからデータを吸い上げて、最も生活に密着した物価指数をほぼリアルタイムで弾き出す『東大日次物価指数』


安倍政権が掲げる「脱デフレ」を検証するために作られたそうだが、皮肉にも「デフレ」検証システムと呼んだほうがいいような様相を呈している。

しかし、直近の指数は、何と何とプラスに転じているではないですか!



ついでに、日経の希望に満ちた記事も、記念に載せときましょう。

http://parts.nikkei.jp/parts/ds/images/common/st_nikkei_r1_20101003_1.gif
財政論議の軸足をガラリと変える脱デフレ

編集委員滝田洋一
2014/12/28 6:00

消費再増税を1年半延期したことで、財政健全化の目標の立て直しが2015年の大きな課題となる。20年度の基礎的財政収支(PB)の黒字化が微妙となるなか、安倍晋三首相はPBに変わる新たな物差しを、用意しようとしている。財政再建の軸足が変わるとすれば、金融市場にとっても目を離せないテーマである。

12月22日の経済財政諮問会議。民間議員の提出資料のなかに、興味深い一節がある。「財政健全化の評価に当たっては、フローのPBに加え、ストック面の指標も重視すべきだ」というのだ。

これだけだと判じ物のようだ。安倍首相がより具体的に発言している。

「20年のPB黒字化という目標に、安倍政権はコミットしている。が、この目標は国内総生産(GDP)の伸びとの関係が考慮されないので、PBの指標だけでよいのか」

「本日の民間議員の提案にあったように、ストック面の指標、累積債務残高のGDP比や、投入された資源がしっかりストックに結実しているかなど、財政状況を複合的に見ていく必要があるものと考える」

ストック面の指標のなかでも、政府債務残高のGDP比に言及した点に注目したい。この場合のGDPは名目GDP。日本がデフレから完全脱却し、分母である名目GDPが順調に伸びるようになれば、政府債務残高のGDP比の増大にはブレーキがかかる。

成長と共存する財政健全化のシナリオを、首相は考えだしているようだ。このシナリオのカギを握るのは、例えば成長が持ち直す過程で、長期金利のハネ上がりを抑えることだろう。政府・日銀が足並みをそろえ、「名目成長率>長期金利」という世界を作り出せれば、政府債務残高のGDP比を抑制することも可能だろう。

http://www.nikkei.com/content/pic/20141228/96958A9E93819694E0E49AE2838DE0E4E3E0E0E2E3E6E2E2E2E2E2E2-DSXMZO8137912026122014I00001-PB1-14.jpg


それでも、日本の政府債務残高のGDP比はすでに200%を超え、米欧に比べても突出して高い。成長に伴って税収が増えるのか、という疑問も投げかけられている。

もっともこの疑問に対しては、事実をもって反論することができる。企業業績が上向き、賃金も引き上げられたことで、足元の税収はけっこう好調なのである。論より証拠。14年度の4~10月の税収(国の一般会計)は、4月に税率を上げた消費税を除いても、前年同期比で6.2%増えている。

http://www.nikkei.com/content/pic/20141228/96958A9E93819694E0E49AE2838DE0E4E3E0E0E2E3E6E2E2E2E2E2E2-DSXMZO8137093026122014I00001-PB1-16.jpg

http://www.nikkei.com/content/pic/20141228/96958A9E93819694E0E49AE2838DE0E4E3E0E0E2E3E6E2E2E2E2E2E2-DSXMZO8137091026122014I00001-PB1-15.jpg

14年度の政府の税収見積もりは50兆円だった。所得税や法人税の税収が13年度に比べて減るとみていたのだが、仮に消費税以外の税収が13年度並みとすると、14年度の税収は51.7兆円となる。

さらに消費税以外の税収が、10月までの調子で前年比6.2%増え続けるとすると、14年度の税収は53.7兆円となる勘定だ。4兆円近い税収の上振れは、企業収益の拡大と賃上げのおかげである。

安倍首相は税収の実績に自信を深めつつ、15年度以降も名目成長率が上向けば、税収増のトレンドは続くはずだとみていよう。もちろん、成長だけで財政健全化が果たせるわけではないが、経済が下振れしてはすべての前提がくつがえる。市場もこのシナリオに乗りつつあるあるようにみえる。
http://www.nikkei.com/markets/column/globaloutlook.aspx?g=DGXLASDF26H0Q_26122014000000


まあ、歳末だし、悪口雑言はさし控えます。


ガラリと変わるかどうか、来年こそ良い年でありますことを祈るばかりでございます。




M3

2014/12/31  02:39:44  SS30s  F3.5  ISO1600  ColTemp 3400K


大晦日午前3時前の東の空。
星座好きの人が見れば、けっこう賑やかだ。



で、うしかい座のアルクトゥルスとりょうけん座のコルカロリのほぼ真ん中に、
球状星団M3がある。







あとで RAW画像をいじるつもりなので、3通りの設定で撮影した。
  1. SS30sec. ISO3200  ×3
  2. SS20sec. ISO6400  ×9
  3. SS30sec.  ISO6400  ×3

とりあえず、合計15枚のJPEG画像を imageSynth.R で加算平均合成。




中央部分をチョッと拡大。



まあ、オモチャに毛の生えたような観測機材ではあるけれど、
こうして写真に撮ると、肉眼で覗くのとはまた違った感動が味わえる。




天文ソフトを眺めて主だった星々の位置を記憶に叩き込み、
望遠鏡のファインダーで見えるパターンを、上下左右ひっくり返してイメージして(心的回転 Mental Rotation という)記憶と照合しながら目標に定位し、
さらに接眼鏡で見て目標が視野の中央に来るように赤道儀を操作し、
と、錆びついた大脳皮質連合野がフル稼働するわけで、
これって老化防止にも実に効果的だと思う。



空の綺麗な田舎で暮らしながら天体観測。
痴呆とは無縁の豊かな人生を送るためのソリューションのひとつでしょう。


今日の月

暦の上では、九夜月。








ついでに、

前記事に載せた画像。




ここに書かれているのは、芭蕉の句。
三井寺の門たたかばやけふの月

一見すると季語が無いようだが、まあ(中秋の)名月とするのが妥当か。
謡曲『三井寺』のなかで、名月と結びつけてうたわれているらしい。


なお、支那の漢詩に、「月下の門」というのがある。
鳥宿池邊樹
僧敲月下門

この作者は、はじめ「僧推月下門」とやったが、考えた末に推(おす)を敲(たたく)にしたという。
これが「推敲」の由来。

当然のことながら、芭蕉はこの故事も踏まえている。



さらに、「月」のイマージュは西行の信仰世界に遡る。



たった十七文字の中に、とてつもない教養が埋め込まれているわけだね。


天体観測の七つ道具

弁慶の七つ道具 ♪






こちら、冬季限定、吾輩の七つ道具になります。




手袋。親指と人差し指の先端部をカットしたもの。
キッチンタイマー。長時間露出の計時用。昼間はパスタの茹で時間を設定。
磁気コンパス。
赤色懐中電灯。暗順応した目を保護するため。
天眼鏡。カメラのライブビューを拡大する。星の焦点合わせに欠かせない。
カメラのリモコン。
Tリング。黒い筒状のやつ。望遠鏡の接眼部にカメラを直結するのに使用。


これらをポッケに入れて、これから月の撮影に行ってきまぁ~す。


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